2010年 03月 29日
北陸物語 ~魯山人寓居跡 いろは草庵~
b0125145_16473636.jpg


はじめて山代温泉へ来た時は福田大観と名乗っていました。

金沢の文人細野燕台に伴われ、吉野屋旅館の看板掘りという仕事でやってきました。提供された別荘がここ、いろは草庵。もし彼がこの地にやって来なければ、今私達が知っている彼は存在しなかったかもしれない。

彼の名は”北大路魯山人”なり。



b0125145_1783855.jpg


ここで彼は様々な出会いを重ねます。
山代温泉の旦那衆が集まり、美術談義などに華を咲かせていくわけです。
この地で作陶していた初代須田菁華もその1人。そしてこの縁で、後に菁華窯の刻字看板も完成。
その出来栄えの良さをかわれ、窯の仕事場へ入ることを許されて初めて絵付けを体験するに至ります。
この地が陶芸家・魯山人の出発点であり、今当たり前に唱えられる”料理と器のマリアージュ”が始まり...このあと皆様ご存じの美食倶楽部を開設、赤坂の星岡茶寮へと続いていくのでした。

b0125145_1713669.jpg


この囲炉裏を囲んで一体どんなお話を交わしたのでしょうね。

b0125145_17395797.jpg


ちなみにこちらのいろは草庵、何故かJAFカードを提示すると割引料金。主人も私も持っていたのでちょっと得した気分なり(笑)
そして中庭を眺めながら、お茶とお菓子も出していただきましたよ。

b0125145_17432184.jpg


残念ながら撮影することはできませんでしたが、魯山人が最初に絵付けした器も展示されていました。
迷いのある筆づかいに「天才でさえ、最初からすべてうまくいかないものなのね」とホッとします。
もちろんその後驚異的に才能を開かせていくわけで、そこがどぉーも違うわけで(笑)

b0125145_17475378.jpg


昨年没後50周年を迎えた魯山人の跡を辿るのもこの上なく楽しかった今回の旅行でした。つづく...

by ypsilon930 | 2010-03-29 18:01 |


<< 北陸物語 ~須田菁華~      private brand !? >>